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猫のフィラリア予防

フィラリアというと、ワンちゃんを飼ってらっしゃる飼い主様にはピンと来ると思いますが、素麺のように白く細い寄生虫で、心臓血管系に寄生する虫です。

フィラリア症写真のように心臓から肺にかけての血管周辺に寄生します。

フィラリアは成熟すると血液中に幼虫を生みます。
この幼虫は、蚊が吸血することで別の動物に広まっていきます。
したがって、春~夏の蚊が吸血する季節に感染する可能性があります。

このフィラリアが猫にも寄生することは以前からわかっていました。
しかし、猫は犬に比べてフィラリア感染に抵抗性が強く、猫の体内でフィラリアが十分に発育しないことが多いため、 猫でのフィラリア予防は必要がないと考えられていました。

しかし、ここ近年、猫のフィラリア寄生による「HARD:heartworm associated respiratory disease」(フィラリアによる 呼吸器障害)が注目され始め、ネコちゃんでもフィラリア予防が重要視され始めました。

「HARD」とは、感染したフィラリアが肺血管に侵入することで急性の肺炎がおこったり、心臓・肺血管に寄生していた フィラリアが死滅し、その死骸の影響で重度な肺障害が発症することをいいます。
症状には幅があり、無症状のものから、一時的に咳をするようなもの、ひどければ突然死をする症例もあります。

猫のフィラリア症の診断はさまざまな理由で難しいとされており、この「HARD」は喘息やアレルギー性気管支炎と誤診されることが多いようです。

そして、ほとんどの症例が誤診された状態でも、ある程度の期間で回復してしまうので、フィラリア症だと認識されないケース が数多く存在していると思われます。

フィラリア症を疑う猫のレントゲン写真
フィラリア症を疑う
猫のレントゲン写真

向って左が「右肺」。丸で囲ったところが肺炎と肺動脈の拡張です。
反対に比べると白く濁っているのがわかると思います。
猫のフィラリア症では右肺動脈周辺の肺炎症状と肺動脈の拡張が特徴的といわれています。

この「HARD」については、診断が困難なだけでなく、治療法も確立されていません。

したがって、大切なのはフィラリアの寄生を予防すること。

現在、猫のフィラリア予防についての薬剤も発売されていますので、ネコちゃんを飼われている方は、ぜひご相談ください。

予防期間は毎年、6月末~11月末の半年間です。

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